HTML テキスト 下線「u要素」、取消線「s要素」

<ここから下線>下線を引いた文章<ここまで下線>
<ここから取消線>取消線を引いた文章<ここまで取消線>

テキストに下線を引く「u要素」

 ワープロソフトや表計算ソフトでは、テキストに下線を引くことができます。
HTML文章でも下線を引くことができ、下線を引くには「u要素」を使います。
<u>と</u>で囲んだ範囲のテキストに下線を引きます。

 ほとんどのブラウザでは「ins要素」と同じようにテキストに下線を引きますが、「ins要素」は文章を追加という明確な意味を持つのに対し、「u要素」は明確な意味を持ちません。
ですので、「u要素」は、間違えやすい文字に注意するためなどに使用します。後で追加挿入したことを表すには「ins要素」を使用します

 ちなみに、「u要素」の「u」はUnderline(下線)の頭文字です。

テキストに取消線を引く「s要素」

 ワープロソフトや表計算ソフトでは、テキストに取消線を引くことができます。
「u要素」と同じようにHTML文章でも取消線を引くことができ、取消線を引くには「s要素を」使います。
<s>と</s>で囲んだ範囲のテキストに取消線を引きます。

 ほとんどのブラウザでは「del要素」と同じようにテキストに取消線を引きますが、「del要素」は文章を削除という明確な意味を持つのに対し、「s要素」は明確な意味を持ちません。
ですので、「s要素」は、今はもう無効となった古い情報などに使用します。削除したことを明確に表すには「del要素」を使用します。

 ちなみに、「s要素」の「s」はStrikethrough(取消線)の頭文字です。

同じ用途で廃止予定の「strike要素」

 取消線を引くのにもう一つ、「strike要素」というものがあります。
この要素は、HTML4で非推奨の要素となり、HTML5で正式に廃止されます。
削除したことを示すには「del要素」、他に取消線を引く必要がある場合は「s要素」を使います。

サンプル

 今回説明した、「u要素」と「s要素」を使用したサンプルを用意します。
このサンプルソースはbody要素内(<body>~</body>)に書いてください。

サンプルソースコード

この文には線は引いていません。<br>
<u>この文には下線を引いてあります。</u><br>
<s>この文には取消線を引いてあります。</s><br>
<u><s>この文には下線と取り消し線を引いてあります。</s></u><br>

 (<br>とは「改行」を意味する要素です。)

表示結果

この文には線は引いていません。
この文には下線を引いてあります。
この文には取消線を引いてあります。
この文には下線と取り消し線を引いてあります。

「u要素」と「i要素」のまとめと次回記事について

 今回説明した「u要素」と「i要素」は、「ins要素」「del要素」とは異なり用途があいまいです。
「i要素」と「em要素」、「b要素」と「strong要素」との関係に似ていますね。

 次回はハイライト表示をする「mark要素」と縮小表示をする「small要素」の説明します。
以上、当サイト管理人のAsterismでした。

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