こんにちは。
当サイト管理人のAsterismです。
今回は、メールソフト「Thunderbird」の説明とインストール方法を説明します。
2014年8月現在デスクトップPCでもっとも使われているWindows7は困ったことに標準のメールソフトが搭載されていません。
Microsoft Officeがインストールされていれば一緒にメールソフトのOutlookがインストールされていますが、
Microsoft Officeは有料ですので、無料で使える「Thunderbird」のインストールを説明します。
2014年8月のデスクトップOSシェア(NetMarketShare より)
ところで、個人的にこれを見てびっくりしたのは、XPを使っている人がいまだに23.89%もいることでしょうか…。
メールソフト「Thunderbird」とは
メールソフトとは電子メール(以下メール)を送受信に使用するソフトのことです。
Thunderbird(サンダーバード)はそのメールソフトのひとつで、当サイトでもインストール方法等を説明した「Firefox」を開発しているMozilla Foundationが開発しているメールソフトです。
Thunderbirdはアドオンという機能を追加・拡張できるプラグインが豊富で、自分好みにカスタマイズができるのが大きな魅力なメールソフトです。
また、迷惑メールフィルタ機能や詐欺メールの警告機能が搭載されているのも魅力です。
「Thunderbird」インストール前の注意
まず、Thunderbirdのインストールの前に、メールの送受信にはメールアカウントが必要です。
プロバイダから1つは提供されていると思われます。独自ドメインでサーバーをレンタルした場合は自分でメールアカウントを作ります。
メールアカウントがない場合は、GoogleがGmailという無料メールサービスを行っているため、Gmailを使うのも手です。
(メールアカウントに関してはプロバイダやレンタルサーバー業者によって異なりますのでここでは割愛します。)
「Thunderbird」のダウンロードとインストール
Thunderbirdは以下サイトでダウンロードできます。
無料メールソフト Thunderbird (http://www.mozilla.jp/thunderbird/)
まず、ダウンロードサイトにアクセスしたら、「Thunderbird無料ダウンロード」と書かれたボタンをクリックします。
すると、ダウンロードが開始されますので、「実行(R)」ボタンをクリックしてインストールを開始します。
インストールを開始する前に、以下のような画面が表示されることがあります。表示された場合は、「はい(Y)」をクリックします。
インストールが開始されると次のようなウィンドウが表示されます。「次へ(N)」ボタンをクリックします。
「標準インストール(S)」がチェックされていることを確認して、「次へ(N)」ボタンをクリックします。
インストール先フォルダの選択画面です。このままで問題ないので、「次へ(N)」ボタンをクリックします。
ショートカットアイコン作成画面です。ショートカットを作成したい場所にチェックして「次へ(N)」ボタンをクリックします。
よくわからない場合は、このままでも問題ないので「次へ(N)」ボタンをクリックします。
確認画面です。「インストール(N)」ボタンをクリックします。
インストールが完了したら以下の画面になります。「今すぐMozilla Thunderbirdを起動(L)」にチェックされていることを確認し、「完了(F)」ボタンを押してインストール完了です。
他のメールソフトがインストールされている場合、Thunderbirdが起動する前に、「設定移行ウィザード」画面が表示されることがあります。
よくわからない場合は、「設定をインポートしない」をチェックして「次へ(N)」ボタンをクリックします。
いよいよThunderbirdの設定に移ります。まず、システム統合というタイトルのウインドウが表示されますが、「既定として設定」ボタンをクリックします。
次に以下の画面が表示されます。「メールアカウントを設定する」ボタンをクリックします。
(この画面だけみてみると、gandi.netがメールアカウントを提供してくれるように見えますが、なんとこれは有料サービスです)
メールアカウント設定ウィンドウが表示されます。
「あなたのお名前(N):」にはメールに表示される差出人の名前を自由に決めて入力してください。
「メールアドレス(L):」にはメールアドレスを入力してください。(プロバイダ等から提供されたメールアドレス・独自ドメインでサーバーをレンタルした場合は自分で作ったメールアドレス・Gmailのメールアドレス等)
「パスワード(P):」にはメールアドレスに入力したメールアドレスで送受信するために、あらかじめ決められたパスワードを入力してください。
パスワードは、プロバイダ等から提供されたメールアドレスの場合は、入会時に発行されているはずです。
独自ドメインでサーバーをレンタルした場合はメールアドレスを作成したときに自動的に発行される、もしくは自分で決めて登録しています。
Gmailの場合はGoogleアカウントのパスワードです。
すべて入力が完了したら「続ける(C)」ボタンをクリックします。
次のようなウィンドウが表示されます。 「IMAP(リモートフォルダ)」か「POP3(メールをコンピュータに保存)」どちらかを選択ます。
「IMAP(リモートフォルダ)」は、メールサーバー上にメールを残した状態でメールを受信します。
「POP3(メールをコンピュータに保存)」はメールを受信した後、メールサーバー上からメールを削除します。
選択したら、「手動設定(M)」ボタンをクリックします。
(どうしてもよくわからない場合は、「POP3(メールをコンピュータに保存)」を選択してください)
すると次のようなウィンドウが表示されます。この中の「ユーザ名」の部分を見てください。
メールアドレスの「@」の前が入力されていると思いますが、このままではメールの送受信に失敗することがほとんどですので要注意です。
このユーザ名はほとんどの場合、「メールアドレス」ですが、これに関しては業者ごとに異なります。ですので、ここに業者から提供されたユーザ名を入力してください。
(「共用サーバーの機能比較」の記事で取り上げた「お名前.com」「ロリポップ!」「さくらインターネット」「エックスサーバー」や、
有名なプロバイダのOCN、無料メールサービスのGmailはユーザ名は「メールアドレス」そのものです。)
すべて入力したら「完了(D)」ボタンをクリックします。
次のような画面が表示された場合、「セキュリティ例外を承認(C)」ボタンをクリックします。
以上でThunderbirdのインストールと設定が完了です。最後に正しく設定されているか、自分自身にメールを送信して、そして受信ができるか試してみましょう。
今回出てきた用語についての簡単な説明
最後に今回出てきた用語についての簡単な説明をしておきます。
- POP
-
Post Office Protocolの略、POP3の3とはバージョン3のこと。
メールの通信手順で、自分あてに送信されたメールをメールサーバーから受信するときに使用する。
メールソフトが受信したメールは、通常ではサーバーから削除される。
イメージとしては、郵便局(Post Office)にある自分の私書箱に届けられた手紙を取りに行くようなもの。
- IMAP
-
Internet Message Access Protocolの略。メールの通信手順で、自分あてに送信されたメールをメールサーバーにアクセスするときに使用する。
POPとは異なり、メールはメールサーバーに保存されるため、メールをメールソフトが受信してもメールサーバーから削除されない。
自宅や職場、外出用のノートPCやスマートフォン・タブレットなど複数の端末でメールを閲覧するのに向いている。
欠点は、定期的にメールの削除を行わないとメールサーバーの保存容量をオーバーしたり、対応していないメールサーバーがPOPに比べて多いこと。
スマートフォン・タブレットでよく利用されているGmailとiCloud MailはIMAPに対応しています。(iCloud Mailは逆にPOPに対応していない)
- SMTP
-
Simple Mail Transfer Protocolの略。メールの通信手順で、メールを送信するときに使用する。
イメージとしては、郵便ポストに手紙を投函するようなもの。